どこの家の子育てにも、成功体験、失敗体験ってありますよね。そう、これはしくじった体験です。
子どもを、子ども扱いしすぎて、ついに「大人になりたくない」と言わせてしまいました。
私の子育ては、基本的に子ども扱いしない子育てです。
『毎日笑顔で元気いっぱい!』なんてキラキラ輝いた、すてきな子育てではありません。
「まだ子どもなんだからいいじゃない」苦手な言葉です。
具体的なテーマとしたら、公共機関を使う時のマナー、お金の話、性の話、いじめ・・・
だったら親や大人が、子ども達に伝えていくべき内容を、いくつになったら話していいの?
はぐらかしたり、ごまかしたりする方が、子どもは傷付くんじゃないの?
私は、自分の育った中で、はぐらかされたりごまかされたり、ずっと不満に思っていましたよ。
なーんて、日頃から思っていたのに、すっかり息子を赤ちゃん扱いしてしまいました。
本日はその失敗体験を書きます。
男の子って、母親にとっては特別な存在
私は死別のシングルマザーです。私、娘(姉)、息子(弟)の3人で生活しています。
娘とは、もとからの性格があわず、ぶつかってばかりです。ですからなおの事、息子は特別な存在!
もうこれにつきます。男の子ってとにかくかわいい!
末っ子で男の子なんて言ったら、きっと「孫」ほどにかわいい!母親にとっては小さな恋人のようにかわいい!!
みんないつかは、おじさんになって、おじいいさんになるのはわかっているんだけど、やっぱりかわいい!!かわいらしいおじ様やおじい様もいますけどね。
ここで心配される方もいると思うので、言い訳します。息子がかわいくて仕方がない、親バカな私ですが、もちろん娘の事も愛していますよ。
悪気もなく「性格があわない」と、話してしまいますけど、私、実の母とも性格があうと思った事がありません。
でも、ケンカもしないし、母の事も大好きです。
母と娘があうんですよ、波長が一緒というか、私からしたら2人ともにぎやかすぎ。
ここまで息子をかわいがってしまいますが、生活のほとんどは娘が中心です。
毎月ギリギリの家計の中、ここは自分で自分をほめるぐらい、手間もお金も娘の方がよほどかけています。もとの収入が少ないですからね、かけていると言っても、たかが知れておりますが(汗)
息子をかわいがりすぎた
あちこちに写真は飾ってありますが、たぶん息子は父親の事をぼんやりしか覚えてないと思います。
父親がいないせいなのか、それはそれは甘えん坊です。
息子「母しゃん、だいすき」
と抱きついてきます、いまだに。
もう、それはそれは「かわいい、かわいい」と育ててまいりました。
おまけに「いつまで可愛いんだろう?」と、ポロっと言ってしまった事もありました。
人見知りもなく、多少社交的な性格なので、見た目は普通ですけど、意外とどこへ行ってもいじられて、可愛がられるんですよね。我が子ながら得した性格だな・・・と思います。
誰に似たのやら(汗)
もう、それはそれは可愛がってくれる、周りの大人からも
「かわいい、そのままでいて」
「いつか声変わっちゃったりするなんて、考えたくない」
「もう、大きくならないで」
「○歳になっちゃったの、信じられない」
なんて言われてしまって、
私「本人、大きくなったらいけないと思ったら困るから、やめて!」
と笑って話していましたが、さすがの私も、この傾向はまずいのでは??と考えだしました。
ついに「大人になりたくない」と言い出した
もう子どもって、本当に大人の事を、よく見ていますよね。
全くまわりを気にしない、ぶっ飛んだ娘とは反対に、よく人の話を聞き、弟ながら気遣いもある息子が、ついに言い出しましたよ。
息子「母しゃん、僕、大きくなりたくないの」
私の心の声『えーーーー!ついにきたーー???』
私「あれー、なんで??いつも大きくなったら○○○になりたいって、言っていたじゃない!?」
息子「だって大きくなったら、みんな『かわいい』って言ってくれなくなっちゃうんでしょ!?だから僕は大きくなりたくないの」
私の心の声『うわー、やっぱりその理由できたかー、やっちゃったなー』
可愛がりすぎて、息子は大人になったら、かわいがってもらえないと察してしまいました。
なんて返答したらいいか、迷いましたが、珍しく発言してきたので、正直に話すしかないですね。
私「ハルミチ(息子)は『かわいい』って、言ってもらえるのが、嬉しいんだね。
でも、もう少しお兄さんになったら、いろいろ変わるから、いつまでも『かわいい』で嬉しい気持ちばかりじゃないんだよ。
あとね、母さんにとっては、ハルミチがお兄さんになっても、お父さんになっても、おじさんになっても、かわいい子どもなのは変わらないんだよ」
と、伝えてみました。
いくつになってもかわいい息子かどうかなんて、還暦過ぎないと、わからないと思うんですが、言ってしまいました。
それ以上は聞き返してこなかったので、ここは一先ず話は終わりますが、納得してくれたのか、どうなのか、今後に期待ですね(苦笑)
最後に
以上が息子を赤ちゃん扱いして、かわいがりすぎた結果、大人になる事に不安を与えてしまった失敗談です
言葉とは重いものですね。
「どうか、ジグザグでいいから、前向きに生きていけますように」
母の願いです。
本日も読んでいただきありがとうございました。