子どもが成長するにつれて、お小遣いの渡し方は気になりますね。
「子供のお小遣いっていつから渡すのがベスト?」
「みんなどのくらい渡しているのかな?」
「定額制、報酬制、必要な時その都度渡す・・・どれがいいんだろう?」
我が家には子どもが2人(姉弟)います。息子(弟)はまだお小遣い制を始めていません。
娘(姉)は小学校1年生の時にしっかりとしたお財布を誕生日プレゼントとして渡し、足し算と引き算をマスターした2年生からお小遣い制を始めました。
お小遣いも定額制や報酬制、必要な時その都度渡すなど、いろんな方法があり、どれが一番子どものためになるのか?という正解はないので、悩むところです。
でも子どもとお金について話し合うよいきっかけになっているので、我が家のお小遣い事情を書きます。
お小遣いはいつから渡す?相場はいくら?
ベネッセ教育情報サイトで行われたお小遣い調査を元に、小学生のお小遣いの平均額と、お小遣いをもらっている割合を表にしてみました。
対象の学年 | お小遣いの平均額 | 渡している割合 |
---|---|---|
1年生 | 243円 | 44% |
2年生 | 307円 | 56% |
3年生 | 357円 | 66% |
4年生 | 482円 | 70% |
5年生 | 693円 | 74% |
6年生 | 751円 | 79% |
※渡している割合は全体の100%から、お小遣いが0円と、無回答の分を引いて出た数字です。小数点以下は四捨五入しています。
ベネッセのデータだと、小学校低学年で半数以上はお小遣いを渡しているという事ですね。
データ参考元
お小遣いを通して子どもに何を考えてほしい?
「お小遣いを渡すことで子供に何を考えてほしいか?」ここは各ご家庭で違いますが、明確にしておきたいところです。
私はお小遣いを渡すことで、すこしでも正常な金銭感覚を養ってほしいと思いました。
私の思う『正常な金銭感覚』とは、自分の手持ちに見合った買い物や使い方ができることです。
- 自分がどのくらい持っていて、何がほしくて、どれを優先するか?
- 手持ちのお金が少ない時はどうしたらいいのか?
これは自分で買い物して、成功と失敗を繰り返さないと身についていかないのではないでしょうか?
こういったことを少ないお小遣いの中から多少なりとも学んでくれたら嬉しいです。
私は親からこういった事を聞いた覚えがないので、散々無駄に使いましたが(苦笑)
祖父母や親せきからのお小遣いやお年玉はどうする?
祖母や親戚からお年玉やお小遣いをいただいた時は、もらった金額の500円までは本人の貯金箱に入れるルールになりました。
残りは私が大切に保管します。
ルールは私1人で決めず、子供たちと相談して決めています。
お小遣いのルールに正解はありませんがルールを作る際は子供と相談して決めるということは大切です。
ちゃんと、保管してますよ!使いこんだりしていません(汗)
まとまったら児童手当と一緒にし、全自動ロボアドバイザーのウェルスナビで運用しています。
娘のお小遣いの渡し方ルール
娘は小学校2年生から一定額のお小遣い制を始めました。
金額は1週間に100円
ただ無条件に週に1回100円を渡しません。
- おこづかい帳をつけて、お金の出入りをわかるようにする
- 前借はなし
- 1週間のうち、土日のどちらかに100円をもらいにくる
といったルールを話し合い、娘は合意。
特に3番は私のオリジナルです。
あ、この「自分で週1で取りに来てね作戦」をお勧めしているわけではないですよ(苦笑)
ただね、世の中黙っていて定期的にお金がもらえる事なんてありません。何をもらうにしたって、申請や継続の手続きなどが必要です。
私は母子家庭という事もあり、自分の人生を振り返って「自分の置かれている立場を把握し、どこに行ってどんな手続きをしたら公的に援助を受ける事ができるのか?」というのを考えてきました。
ファイナンシャルプランナー3級の資格を取得したのも、こういったお金の事に多少なりとも詳しくなりたかったからです。
『知らない』というだけで、損な事も多くあります。だから自分で意識して、お小遣いを取りにきてほしいと考えました。
でもお小遣い制を始めたころは、よく忘れていました。学校で必要な文房具は私が購入するので危機感が薄いのでしょうね。
月曜か火曜に思い出して、半べそをかいていましたけど
私「お金を稼ぐって大変なんだよ、そんなに簡単に手に入らないよ!土日って48時間もあるんだから、1回くらい思い出そうよ」
と話し、だいぶ忘れずに土日にもらいに来るようになりました。
たまに弟が大好きなバナナを買ってあげる姿を見ると、ほほ笑ましいです。
報酬制のお小遣いはあり?なし?
お手伝いをしたらお小遣いをあげることは逆を返すと、お小遣いをもらうためにお手伝いをする・・・ということになります。
家のお手伝いをすることは同じ家族としてあたり前だと私が思っているので、日常のお手伝いに関しては報酬制はありません。
(例)洗濯物をたたむ、ご飯の支度を手伝う、布団を敷く・・・など
たまに私がやり切れない時に、簡単な作業を値段を提示してやってもらう時はあります。「た・ま・に」のせいか、大喜びです。
先日も「牛乳パックを30本分切り開いて平らにしたら100円をあげます」と言ったらせっせとやってくれました。
こちらもお金を払っているので、仕上がりが悪い物は遠慮なく指摘!
私「大人の世界だったら『これではお金払えないな・・・』って言われちゃうね」
やり直して再納品しに来ました(笑)
学校で使う文房具はお小遣いで買う?扱いが難しい・・・
学校で使う文房具を本人のお小遣いの中で購入させるなら、金額を要検討!
我が家はまだ学校で使うものは本人に任せていません。一週間に100円では足りませんしね。
文房具はまとめて買った方が安いということと、あまり学校にキラキラした派手なものを持っていってほしくないので、私が一緒に購入しています。
娘のお小遣いの使い道は、出かけた時のおやつとお土産代や、お友達へのプレゼント代に使っています。
それなら月に400円~500円のお小遣いで十分です。
もう少しお金の使い方や、自分の持ち物の管理(在庫確認)の力が成長したら、お小遣いもアップして、文房具も自分で買わせる予定です。
お小遣いの使い方のルール
- お友達とお金の貸し借りや、おごる・おごってもらうようなやり取りはしない
- お友達にプレゼントをする時は母(私)に相談する
- 本当に必要かどうか考えてから購入する
こういった使い方のルールを娘と話し合って決めています。
1のお友達との貸し借りはトラブルの原因になるので許可できません。
2のお友達のプレゼントで私に相談するように決めてあるのは、常にもらった側はどう思うか?ということを私は一番に考えているからです。
私の人生の中でも「もらう側も結構気を使う」というのを実感しています。
お小遣いが溜まって誰かに何かをしてあげたいと思うのはわかりますが「もらった方がかえって気を使わないかな?」ということはいつも考えてしまいます。
3は同じようなものを持っていないか?別のもので代用できないか?本当にそれがないと困るのか?といった視点で購入を考えてほしいからです。
これ以外はできるだけお金の使い方に口を出さないように気を付けています。
やっぱり何事も小さな失敗を繰り返して習得するしかないので「え、それ買うの??」という時もありますが我慢です(苦笑)
子どもへのお小遣いで参考にした書籍
私が子どものお小遣い制で参考にしている書籍です。
お金と上手に付き合う子になる育て方
この本は、子どものお金のイメージが悪いものにならないヒントがたくさん載っています。
語り口調もかたくなく、適度な行間と文字の大きさで、子育てに忙しい世代のお母さんでも一気に読めると思います。
お金のことは学校では教えてもらえませんよね。身近な大人が教えるしかありません。
私の両親は放任主義でしたから、私はお金の知識が全くない状態で社会に出ました。
知らないって損なことの方が多いです。ずいぶん無駄な出費をしました。
学校では教えてくれない大切なこと3お金のこと
イラストもとてもかわいくて、漫画で描いてあるので余計に楽しい様子です。
お金をコピーしたらいけないの?金融機関の役割って?お金と社会の関係は?など、大人が読んでも面白いですよ。
この本は児童書で子どもに読ませたい本です。Kindle版がある事にもびっくり!!
最近はタブレット端末で読書するお子さんも増えているんですかね。我が子たちは今のところ紙の本だけですが、このシリーズの本はとても気に入っていて、繰り返し読んでいます。
最後に:保護者もルールを守る努力が必要
お小遣い制のルール以外でも、一度親子で話し合って決めたルールは、私も意思をつらぬく努力をしています。
何事もトラブルってあるんですよね。余程の緊急事態は別ですが、ちょっと反抗されたくらいでは決めたルールは曲げません。
「今回だけお願い!」とか言われても必要性を感じなければお互いに我慢です。
騒ぐから言う事聞いた方が手っ取り早いことも多いのが痛いところです。
お小遣いについては中学生になったころもまた悩みそうです(苦笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。