舌下免疫療法の体験談 子供と一緒にミティキュア服用中【治療開始から5年目】

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ダニアレルギーの治療のため、子どもと2人で舌下免疫療法による治療に取り組んでいる、卯野ハンナです。

治療開始から5年目になります。

舌下免疫療法は毎日治療薬を服用し、期間も3年~5年と長期戦です。

子供が治療する場合は、副作用を心配される保護者も多いと思います。

親子で取り組んでいるからこそ感じることは、服薬したことでの反応は人それぞれです。

息子と同じ日からダニアレルギー治療薬のミティキュアを服用していますが、子供に副作用がでたのは1度だけでした。

しかし私は半年経過しても口の中の不快感が続き、徐々に減ってはいきましたが、「最近不快感がなくなったわ・・・」と感じるようになるまで3年くらいかかりました。

今では疲れたときに服用すると少し不快感を感じる程度です。

ですからこの記事の内容も1つの体験談としてみていただけたら嬉しいです。

小学生の子供と私(40代女性)の舌下免疫療法の経過をまとめています。

この記事でお伝えする内容
  • 子供にダニアレルギー治療の必要性を感じたエピソード
  • 舌下免疫療法をすることを決めた理由
  • 舌下免疫療法にかかっている費用(大人・子供)
  • 子供と大人(40代女性)の舌下免疫療法による副反応
  • 舌下免疫療法をはじめた効果(大人・子供)
目次

子供とダニアレルギー治療の舌下免疫療法はじめた理由

舌下免疫療法を始めた理由は、息子のアレルギー反応が「ちょっとくしゃみをする」とか、「鼻水が垂れる」程度ではなかったからです。

私自身もダニやハウスダスト、猫のアレルギーがあります。症状としては掃除中にくしゃみや鼻水が止まらなくなるくらいです。しかし息子のアレルギー反応には驚きました。

子供は2人いますが、ダニアレルギーは下の子(男の子)です。上の子(女の子)にアレルギーはありません。

ある日上の子と布団のカバーを交換している最中に、隣にいた下の子が咳き込みだし、呼吸も荒くなりました。

なんとなく目の周りや頬も赤く、首には蕁麻疹が出ています。

じんましんがでた時の写真

子どものじんましんの画像

その場から移動し少し水を飲ませ、20分後には落ち着いたのですが、夜間救急を受診しようか迷うくらいの咳き込み方でした。

以前から時折、猫がいる場所や埃っぽいところで湿疹がでたり、目が腫れたりすることがありましたが、いつも数分から数十分で治まっていました。

今回も治まったのですが、この発作のような症状が続いては大変です。この時に撮影した動画や写真をもって、耳鼻咽喉科を受診しました。

通年性ダニアレルギー性鼻炎と診断され、呼吸が荒い状態が続くようなら、救急病院の受診をした方がよかったとのことでした。

ここではじめて舌下免疫療法を知り、根本的な体質改善を目的にした治療で、少しずつアレルゲンに慣らしていく根気のいる方法であることも理解しました。

息子に比べれば軽い症状とはいえ、子供のころから私もダニアレルギーの為、一緒に取り組むことに決めました。

子どもの血液検査の結果

アレルギー検査の結果

ヤケヒョウヒダニとハウスダストはクラス4、犬や猫にも反応しています。

反応の出方が私によく似ているので子供に対して申し訳なくなります。

ちなみに私(40代大人)の血液検査の結果はこちら

アレルギー検査の結果

大人になって多少ダニアレルギーも落ち着いてきたのかと思いきや、ヤケヒョウヒダニは最高値の6です・・・

猫や犬にもしっかり反応しています。

意外なことにスギにも反応していますが、スギ花粉の季節も特に自覚症状がないので、息子の症状を優先してダニアレルギーの治療のみを始めることになりました。

私はダニアレルギーの治療のみですが、スギ花粉症の治療とダニアレルギーの治療を同時進行できるようになっています。

ダニアレルギー治療は年間を通していつでも開始する事が出来ます。スギ花粉症の治療は、スギの花粉が飛んでいない時期に開始します。

私と子供が受けた血液検査は一度に39種類のアレルゲンを調べる事が出来る「Viewアレルギー39」という検査でした。

保険適応で5500円ほどかかりました。

アレルギー検査

検査の種類は病院や先生によって違うと思います。

舌下免疫療法にかかっている費用(大人・子供)

医療のイメージ画像

舌下免疫療法は「子ども医療費助成制度」の対象になり、自治体によって、無料~数百円で治療を受ける事が出来ます。

ちなみに大人の私は、3割負担で月々病院受診が700円ほどと、薬代で2100円~3000円くらいかかっています。

ミティキュアを28日分だけでしたら、2100円です。

治療を始めた当初は、ミティキュアの副反応を抑えるために薬も一緒に処方されるため、もう少し費用が掛かりました。

副反応が落ち着いて、今ではミティキュアのみを服用しています。

「子ども医療費助成制度」も自治体によって対象の年齢が異なりますが、長くかかる治療のため、制度が利用できるのは大変ありがたいですね。

子供と舌下免疫療法をはじめてからの副反応

医療のイメージ画像

服用から数年以上経過していますが、子供に副反応がでたのは1度だけです。その1度も治療薬を服薬後に運動してしまった時です。

ミティキュアの服用方法

治療と言っても服薬だけで簡単です。

  1. シートから優しく外します。あっという間に水分を吸うので乾いた手で扱います。
  2. 舌の下にミティキュアを置いて、1分間とどめた後、飲み込みます。唾液を吸収して1分後にはかけらが残る程度です。
  3. 飲み込んだ後5分間は飲食や歯磨き・うがいは控えます。

味も甘くてお菓子のようで、飲みづらさはありません。

子供も大人も同じ量のミティキュアを服用する

アレルギーを抑える薬は成人と小児では薬の量が違います。舌下免疫療法の治療薬「ミティキュア」は大人も子供も同じ薬を服用します。

子供への薬の処方は、年齢や体重で変わりますよね。それが普通だと私は思い込んでいたので、大人も子供も同じ量のミティキュアを服用すると聞いた時は驚きました。

これについては先生の説明がわかりやすくてあっさり納得(笑)

先生 「例えば、1万個のスギ花粉が部屋に充満している中に入ったとして、スギ花粉に反応する人と反応しない人がいるでしょ。同じ量でも子供は反応するけど、大人は反応しないってことではないですよね。大人でも子供でも副作用が出にくい量を研究して作られているので、同じ薬なんですよ」

たしかにミティキュアを服用して副反応がでているのは私です・・・

アレルギーを抑えこむ薬とは違うものだとよく理解しました。

1日のうちいつ服用する?

我が家は先生と相談して朝食後に服用しています。服薬から30分後くらいに徒歩で学校へ登校しています。

しかしこれは生活スタイルによって違うので、医師とよく話し合って決めます。

服薬の前後2時間は、激しい運動や入浴をさけます。日中は学校に行っていますし、夕食はお風呂のタイミングが難しいので、息子の場合は朝が一番無難です。

子供の処方薬の履歴

  • 治療を始める前(通年性アレルギー性鼻炎と診断):アレロックOD錠2.5
     ↓
  • 治療開始、初回投与から1週間:ミティキュアダニ舌下錠3,300・アレロックOD錠2.5
     ↓
  • 治療開始2週間目~:ミティキュアダニ舌下錠10,000・アレロックOD錠2.5
     ↓
  • 治療開始3ヵ月目~現在:ミティキュアダニ舌下10,000のみ

治療前からアレロックを1日2回服用して、アレルギー症状を抑えていました。

治療が始まって副反応が認められないため、3ヵ月目からはミティキュアのみ服用して、現在に至っています。

子供の副反応 服薬後に走り回って口の中に違和感がでる

ミティキュアの服用になれ、前後2時間は激しい運動を控えなければならないところを、すっかり忘れて服用後に走り回り、口の中の違和感を報告してきました。

息子は初回投与から、副反応はありませんでした。

舌下免疫療法を始めて3ヵ月目くらいのことです。

平日は徒歩で登校していますが、休日はミティキュアを服用していることをすっかり忘れて、服薬後に走り回って遊んでいました。走り出してから30分後に「母さん・・・口の中がへん(変)」と言ってきました。

遊びをやめて大人しく座っていると治まりましたが、もっと治療をしている自覚を持たないといけませんね。

ミティキュアは甘いので、息子からしたら甘い薬が飲めてラッキーくらいに思っています。

治療中であることを小学校へ報告する?しない?

私は学校と保護者は子供を育てる上で協力関係だと思っています。情報の共有と思って報告しました。

食物アレルギーに関しては学校側でも大変慎重に聞き取りしてくれます。

息子は食物ではアレルギー反応はありませんし、今までの保育園や学校での生活で具合が悪くなったことはないので、わざわざ報告するのもどうかと思いました。

しかし万が一発作のような症状が起きたら、報告しなかったことを後悔するので情報共有は大切です。

担任の先生にお話しした内容
  • 血液検査の結果
  • アレルギー症状が起きたときの症状
  • 舌下免疫療法がどういうものでかと、現在の治療内容
  • 服薬前後2時間は激しい運動を控えていること

耳鼻咽頭科でもらったパンフレットがわかりやすく書かれており、一緒に持っていきました。

舌下免疫療法のパンフレット

日中のほとんどの時間を学校で過ごしますし、担任の先生も舌下免疫療法のことは聞きなれないようで、よく話を聞いてくれてよかったです。

私(大人)の副反応

舌下免疫療法を続けての副反応は、あきらかに私の方が苦痛でした。

改めて「副反応は個人による」の一言です。

  • 舌の裏側が大きく腫れて気持ち悪い(1時間~数時間で治まる)
  • 自宅で服用が始まり1ヵ月で5キロ増加(オロパタジンの副作用か??)

しかし悪いことばかりではなく、アレルギーを抑える薬も服用しているので、たまにあった目の痒みはなくなりました。

治療を始めて1ヵ月ほど

治療はじめはミティキュアダニ舌下錠3,300が処方されます。初回投与から口の中がピリピリしましたが、自宅でも3日間はピリピリして不快でした。

ピリピリするのは正常な反応の1つということで、順調に2週目からはミティキュアダニ舌下錠10,000の服薬が始まりました。

とにかく舌の裏側が気持ち悪かったです。

舌の裏の舌小帯が大きく腫れていました。自分の口の中を写真で撮影しましたが気持ち悪いので、息子の口の中で説明します。

口の中

息子は副作用がないので、舌小帯は腫れていません。

私は白丸の部分が大きく腫れる事が、服用開始1カ月ぐらいは頻繁に起きていました。

正直、子供と一緒に治療していたから続けられました。口の中の違和感を先生に話すと、この違和感が不快で治療を途中で断念する方もいるとおっしゃっていました。

わかる・・・

体重が増えたのはダニアレルギー治療薬のせいではなく、アレルギーを抑えるためにミティキュアの前に服用しているアレロックのジェネリック医薬品であるオロパタジンのせいではないかと思います。

アレロックの副作用でたまに眠くなってしまう方がおり、ごくたまに体重が増加する方がいるようです。体重増加はその副作用が発生する頻度が0.1%未満になっているので、なんとも言えませんが。

太るというよりも「食欲が止まらない」というのが正直な気持ちです。食べても食べても満たされない・・・妊娠中を思い出しました。

さらに眠気が辛かったです。でもアレルギーを抑えてくれるため、時々あった目のかゆみがなくなったのは嬉しかったです。

妊娠中以外見たことないような体重と、眠気が辛くて、先生にお願いしてアレルギー薬を変えてもらいました。

治療開始2カ月目~4ヵ月目

副反応は少しずつ減り、体重の増加も止まりました。

口の中の違和感は2ヵ月目より3ヵ月目、3ヵ月目より4ヵ月目・・・というように少しずつ減っていきます。

アレルギー薬はオロパタジン→ベポタスチンベシル酸塩10mg(タリオン錠10mgのジェネリック医薬品)に変更してもらいました。

この薬は眠くならないし、目のかゆみもないので快適です。

53キロが一気に58キロになった時には固まりましたが、アレルギー薬を変更してもらったおかげなのか、体重の増加は止まり、食べすぎに注意して、現在は55キロくらいです。アラフォー痩せにくい・・・

治療開始から5ヵ月目~7ヵ月目

服用後の口の中の不快感が減り、薬をミティキュアだけにしましたが、今度は目のかゆみが増しました。

季節の変わり目のせいもあるかもしれませんし、舌下免疫療法に関係しているのかもしれませんが、とにかく痒いので先生に相談して、再びベポタスチンベシルとさらに目薬のパタノールとオドメールも処方してもらいました。

現在はミティキュアをずっと継続して服用し、目のかゆみは辛いときに点眼薬で対応しています。

日によって口の中の違和感はありますが、感じてから30分ほどで治まります。

治療開始から1年ほど

不快感は徐々に減ってはきましたが、症状が出るときと出ない時とまちまちでした。

寝不足が続いた次の日の朝は、不快感が出やすかったように思います。

治療開始から3年ほどから5年目の現在

3年目くらいまでは、時折不快感が出る日がありました。治療開始から5年目の現在は疲れているときに服用すると、不快感を感じる程度になっています。

舌下免疫療法をはじめた効果(大人・子供)

細胞のイメージ画像

子供の場合

私自身もダニアレルギーで、日頃から掃除には気を付けて生活しているせいか、効果の方は「確実によくなっている!!」という風には感じません。

ですが思い返してみると、目が腫れたり、湿疹がでたりすることは減ったかな・・・とは思います。

今でも遊んで転げまわってソファーやじゅうたんに顔をこすりつけたりすると、蕁麻疹が出ることがたまにありますが、「救急病院を受診しなければ!!」と思うほど辛そうにすることはないです。

先生に血液検査の結果でダニに反応する数値が変わるものなのかをたずねると、アレルゲンを服用するため必ずしも数値が下がるとはかぎらず、むしろ上がる人もいるそうです。

舌下免疫療法は体感的なものが一番変わってくるとおっしゃっていました。

これからも継続して観察します。

これは予想ですが、体幹的に効果を実感するのであれば、舌下免疫療法はダニアレルギーの治療より、花粉症の治療の方が効果がわかりやすいのではないかと思います。

ダニアレルギーは日頃の生活で、掃除に気をつけたり、埃が溜まりやすい寝具などを置かないようにすることで、ある程度改善できる方が多いはずです。

しかし花粉症はそのシーズンに外に出れば否応なしにアレルギー物質にさらされますよね。

防ぐことが難しい分、体幹的に治療の効果がわかりやすいのではないでしょうか?

大人の場合(私・40代女性)

服薬後の口の中の不快感はたまにありますが、マスクをせずに掃除してもくしゃみや鼻水が出る回数が減りました

日常で掃除機をかけたり、布団を出し入れしたりするときに、鼻水が出てこなくなってきたように思います。

しかし、大掛かりな衣類の出し入れや、掃除のときはまだくしゃみが出ます。

舌下免疫療法を始めてから5年目の現在

毎日の服薬と、1ヵ月半に1回の病院受診など多少手間はかかりますが、費用の面でも体への負担も少なく、舌下免疫療法を始めてよかったと思っています。

今後も様子を追記していこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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