小学生2人の母で、幼児期から家庭での子供の性教育が大切だと思う卯野ハンナです。
『子供の性教育』って何をしたらいいの?
多くの保護者が気になるところです。でもママ友にも聞きづらいテーマですよね。
気になっているうちに子供が小学校の高学年になってしまったというご家庭もあるかもしれません。
そんな中、テキスト的な本があったらいいと思いませんか?
我が家は本が好きな子供たちですので、本の読み聞かせで少しずつ子供への性教育をすすめてきました。
本日は私がテキストのように使っている本をご紹介します。
初版が2003年ですから新しい本ではありませんが、今でも十分役に立ち、手元においておきたいと思った本で、「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」です。
この記事でお伝えする内容↓
- なぜこの本を子供の性教育にテキストのように使っているか?
- この本をおすすめする方
- 本の基本情報と概要
- 「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」の感想
我が家はこの本を上の子が保育園児だったころから読み聞かせています。全く抵抗なく聞いてくれました。
子供の性教育に本の読み聞かせが便利
子供の性に関するお手本のような本があれば、それを読み聞かせに使えば、日頃の生活の中に無理なく取り入れられます。
何かを説明するときに真っ白なところから説明するよりも、教材があった方が教えやすいはずです。
自分が親から「性」について何か教えてもらったことがあっただろうか?答えはノー・・・、しかし多くの人が同じだと思います。
親に質問したらはぐらかされたことだけは覚えています(苦笑)
これ以降「聞いたらいけないのかな・・・」と子供心に感じました。
そして今振り返ると、その後自分はどのように性に対する知識を得たかというと、ほとんど友達からの間違った知識ですね。
現在はネット環境が充実しているので、最近の子供たちはネットから情報を得るのかもしれません。
それこそどんな情報をインプットしているかわかりませんよね。
こういう事を思った時、読み聞かせできるような本はないかな・・・と思って探してたどり着いたのが「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」です。
「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」をおすすめするならこういう方
- 子供の性の教育が気になっているけど、どこから説明したらよいか迷っている
- 子供と一緒に読んでも抵抗がない本がほしい
という方におすすめ!
子供は好奇心旺盛ですから、答えづらい質問をされたらどこまで説明したらいいのか悩みます。
こういった問いにも、答えてくれる本です。
著者情報と本の概要
基本情報 | |
---|---|
著者 | メグ・ヒックリング |
絵 | キム・ラ・フェイブ |
訳 | 三輪妙子 |
出版社 | 築地書館 |
初版発行日 | 2003年9月25日 |
ページ | 54ページ |
サイズ | A5 |
この本の作者であるメグ・ヒックリングさんは1941年、カナダ生まれの看護師で、3人の子供のお母さんです。
仕事柄、体の知識に乏しく手遅れになるまで医師のもとに来なかった人をたくさん見てきて、正しい性の知識を付けてもらう事の大切さを広める活動を始めました。
日本でも親や専門家むけの講演会を行っていたそうです。
「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」の感想
メグさんへの質問形式がわかりやすい
『子どもからの質問にどう答えたらよいのか?』といった疑問をQ&A方式で書かれているところがおすすめです。
この本は、子ども向けの部分と、その保護者向けに書かれている部分があります。
中でも後半のメグさんへの質問形式は参考になります。
Q,何歳になったら話しはじめればよいでしょうか?
Q,10歳と12歳の娘をもつわたしは、残念ながら、性の健康や体の科学について正面からかかわることをしてきませんでした。手遅れでなければ、今から娘たちに話をしたいのですが、どのように始めたらいいでしょうか?
Q,9、11、15歳と三人のこどもがいますが、一緒に話をしてもいいのでしょうか?
引用元:「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」メグさんへの質問ページより
質問は全部で15問あります。
ここにはソフトな表現のものを引用しました。
「ズバリそこ専門家に聞きたい!」といった内容が多い!
- 男女一緒にお話ししていいの?
- 子どもに性の話なんてしなくてもいいんじゃないの?
- もう中学生の年齢ですけど今からでも遅くありませんか?
- 夜の営みを見られちゃったんですけどどうしたらいいですか?
といった保護者が困ってしまう質問にメグさんがばっさりこたえてくれます。
そしてここを読むと、子供の性教育は防犯にもつながっていることがよくわかります。
子供の素直な反応が面白い
メグさんの子供向けのワークショップを絵本化しているので、登場人物にはメグさんと子供たちとその保護者が出てきます。
男女の体の作りや名称から、どうやって赤ちゃんが生まれてくるかといったところまでを説明しています。生理や避妊については書かれていません。
「今日はそれとは少しちがった、からだの科学についてお話しします」と、メグさんはつづけました。「からだの中でもとくに『プライベートな部分』と言われているところについてです。『プライベートな部分』というのは自分だけの大切なところという意味です」
「気持ちわるーい」とザックがさけびます。
ティムは思わず耳をおおいます。引用元:「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」11ページより
そうですよ、この反応!
本にたしかな年齢は書かれていませんが、イラストから想像すると小学校の中学年くらいの子供たちにメグさんが抗議している内容です。
このくらいから性の話も気恥ずかしく、なかには気持ち悪くも思えてくるのかもしれないですね。
やはりこういう反応をされる前の年齢から少しずつ話していきたいと思えてきます。
説明というよりは物語になっているため、子供たちに読み聞かせてもそれほどいやらしく感じないのはたすかります。
この本で「ちょっとあれ?」と思うのは、外国の様子を書いているためなのか、表現が不思議な時があります。
出産をウォータースライダーのようだと表現しているところも驚きました(苦笑)
メグ・ヒックリングさん関連書籍
最後に
小学校で初めて体について教えてもらうのは、4年生の保健で学習することになります。(学校によって早いところもあるそうです)
でも子供たちはもっと早い段階からいろいろなものを見聞きして、性に対する知識をためています。
もし嫌なイメージを最初に入れてしまったらと思うと、少しでも性について親子で話し合いが必要と感じます。
さらに女の子も男の子も自分の体の事だけ知っていればいいという事はなく、同じ人間として両方の体の事を知っていた方が、思いやりを持って相手に接することができるのではないでしょうか。
私の世代(アラフォー)で親に性についての話をしてもらった人は少ないですよね。だからこそ、自分の子ども達に性の良いイメージを伝えてあげたいです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。