子どもの成長とともに保護者会やPTAはつきものとなりますが、皆さん保護者会活動を楽しんでいますか?
私は子どもの頃から集団生活が苦手でした。今も人がいっぱいいるだけで疲れます。
こういう私ですが、子どもが生まれて、周りと交流するようになると、父母会・PTA・保護者会・母の会・地域の子ども会・子どもの習い事の父兄会・・・毎年何かしら回ってきます。
田舎で子どもが少ない地域のため、PTA役員も1回では済みません。多い年は4つ掛け持ち、本年度は3つ掛け持ちです。
保護者の会代表やPTAの本部役員だった年もありました。
でも、意外と代表や副代表の方が活動自体を楽しめることに気づきました。
今日は本当はできることなら目立つのを避けたいと思っているような私が、役員を楽に乗り切っている自分なりのコツを書きます。
特に「じゃんけんで負けて代表になっちゃった」「PTA本部役員を断りきれなかったよー」という方が少しでも楽しく保護者会の活動を乗り切れるお役に立てれば嬉しいです。
あくまで一つの意見です。なぜなら、学校・幼稚園・保育園、地域によって作業内容も量もバラバラですし、その年の役員メンバーに左右されるところも大きいです。
学校や保育園が、PTAや保護者会にノータッチのところの方がより大変だと思います。
たくさんあって紛らわしいので、今回の記事では「保護者会」として書きます。
役員代表・副代表は大変だから、子どもが低学年のうちに役員になっておく?
どうしても高学年になると代表・副代表・委員長を任せられるケースがほとんどですから、こういうアドバイス?が飛び交うのだと思います。
半分はあっていると思います。
しかしだからこそ、保護者会が辛いものになるのではないかとも思います。
低学年、あるいは所属する保護者会に入ったばかりの時に引き受けた役員で、こちらの内容を役員代表に言えますか?
- 前年度と同じようにやる必要はない
- 非効率な作業をスリム化したい
- 集まる回数を最小限にしたい
- 会議は1時間で終わらせたい
言いにくいですよね。
先輩のお母さんにも「子どもが低学年のうちに役員になっておく」というのは鉄則のように言われていたので、実際自分から手を挙げて、役員を経験させてもらいました。
まあ・・・なーーんて非効率・・・そして会議の無駄な時間が多いこと・・・
話は脱線するし、意見は出ないし、進まない・・・時にはお話がはずんで止まらない???
会議の流れなどは役員代表や副代表の司会進行にもかかっているので、文句は言えません。
1年目でそれがわかりました。
2年目からは司会進行ができるポジションの代表か副代表を選びます。
ここを選べば先ほどあげた保護者の会の作業内容の効率化がはかれます。
よく「代表なんて絶対ムリ、私そんなうつわじゃないし!」とかいう方がいますが、逆にそんなうつわの人ってどんな人?見たことないけど?と思います。
保護者会というものはボランティアなのです。
その会によっては、くじ引きやじゃんけんで選ばれた人がやる場合もあるのです。
ですから誰でもできると思った方がいいし、誰でもできるような作業内容まで縮小していいのではないでしょうか?
自分から引き受けて、サクサク作業を進めて終わらせた方がよっぽどストレスがありません。
2年目以降、役員を引き受けてからは自分で日時も決め、会議もはじめに「○時までにおわりにします」と宣言し、必要ないと思う作業は終了させるか、今年度で終わりにできるよう提案しました。
こういった経緯から、代表・会長・委員長といった役割は全く損な役回りではありません。
むしろ、非効率な作業をそのまま引き継いでいる方の指示を待つ方が、よほど辛く感じます。
役員をするにあたり一番必要だと思う能力は「スルーする力」
代表や副代表を引き受けてしまって困っている人にこそお伝えしたいのは「スルーする力」が必要だと強く感じます。
私はこの保護者会というもので、スルーする力を身につけたと言えます。
身につけるまでは、辛かった部分もあります。
なぜスルーする力が重要かというと、保護者にはいろんな方がいます。
子どもがいない時は気の合う人とだけ関われば済むことが多かった。仕事といえど、その時間だけの我慢です。
でも子どもが生まれてからは否が応でも、人付き合いの輪は広がります。
『この人あわないなー』と思っても、子どもを挟んでいる分、避けられない場面もありますよね。
悪気はなくても、何かしら言ってくる人はいるのです。
無責任に言いたい事を言う人がいます。
中には思っていることをストレートに言う事が優しさだと思っている人までいるのです。
こうしたいろんな人の中で、この人たちをまとめる立場になった時、どんなに胃が痛くなるほど考えて企画しても、細心の注意を払って話をしたとしても、事細かに詳細をお知らせにして配布しても、何かしら文句を言う人、お便りを見ない人、非協力的な人はいます。
言われた方、された方はたまったものではないですよね。
だってボランティアなんですから。
誰も手を上げないところを引き受けた・・・または引き受ける予定ではなかったのにじゃんけんに負けて、引き受けることになってしまっただけなのに、この仕打ちは何なの??
真面目な人ほどしんどく感じると思います。大きなストレスですよね。
私だってたいして真面目ではありませんけど、こんなに一生懸命考えたのに!!という場面はありました。
ですから、一定数はそういった人たちがいると、はじめから思っていた方がいいのです。
でも何かしら言ってきたり、陰口をたたくのは私の経験からは1割・・・多くて2割です。
あとはほとんどの人が「ありがとう」や「がんばっているね」と言ってくれます。
どうか、自分のがんばりに気づいてくれる人だけを見てください。
私はこのことに気づいてから、本当に気持ちが楽になりました。多少腹立たしいことを言われてもスルーです。
意外とスルーしても困りません。
私の行動を認めてくれる人もいますし、私のあとに役員になった人たちの頑張りを認める側にいたいと思います。
いまだから言える、会長のストレスを軽減する方法
このように、保護者会会長やPTA会長にはストレスがかかることがあります。
現実的には、夫と死別しシングルマザーとなった今、これから保護者会会長を引き受けるのは難しいです。
ですが、もしも引き受けることになったとしたら、ストレスをためないように私なら以下を実行します。
- 外注できるものを探す
- この活動は本当に保護者会会長じゃないといけないのか、他の役員でも対応できるものは変わってもらう
外注できるものを探す
え、ただでさえボランティアなのにお金使うの?と、驚かれると思いますが、私がこれから保護者会会長をするなら、外注できるところはお願いします。
保護者会会長やPTA会長の活動の中で、行事のたびに祝辞・謝辞・あいさつなどがあります。
文章が得意な人、あるいは得意な人が身内にいたり、お友達だったりする場合は別ですが、自分で文章を考えないといけない場合は、文章を外注するというのも1つの方法です。
たとえば、スキルマーケットのココナラで「祝辞」や「あいさつ」などで検索すれば、2000円くらいからお願いすることができます。
私はある行事の祝辞を書くのに、丸3日かかりました。
気持ちとしてはすべて自分の考えた文章を読み上げることができて本当にうれしかったですが、1年間を通して何度もあることならば、2000円~3000円ほどで書いてもらえるのなら、多少は外注してもよいと今では感じています。
制作に費やした3日間、普段の仕事をしていたらいくらになっていたか・・・
文章の全部を依頼せずとも、自分のエピソードも途中で入れたいと出品者に伝えれば、下地になる文章を書きあげてくれる方もいます。
えー、そんなのずるいーと思われるようでしたら、自分で下書きをざっと書いて、校閲してもらうとよいですよ。
校閲は、文章の誤記や表示のぶれ、不適切な表現など、幅広くチェックしてくれます。
同じ内容の文章でもちょっと前後を入れ替えるだけで、とても聞き取りやすい文になるので、文章のプロに校閲してもらうのはおすすめです。
校閲もココナラで2000円くらいから依頼できます。
ココナラには本当にさまざまなサービスが出品されていて、見るだけでもおもしろいですよ。
定期的にクーポンも発行されるので、会員登録して損のないサービスです。私もイラストレーターとして出品しています。
他の役員でも対応できるものは変わってもらう
この作業は、どうしても会長しかできないものなのか?この視点、大切です。
あいさつや祝辞は極力会長が担当した方がよいと思う活動ですが、それ以外の研修会や奉仕作業はほかの役員が担当してもよいのではないでしょうか?
とくにPTA本部役員だったときに感じました。
学校によって会長の役割は違いますので、一概には言えませんが、会長1人に極端に負担がかからない工夫をみんなで考えたいですね。
役員経験で見えてくるものもたくさんある
自分の時間をうばわれてばかりで、やりたくないなーと思う人は多いと思います。実際、子育て世代で暇な人なんていないですよ。
みんな仕事だったり、家族のことだったり、なにかしら忙しくしています。
こんなに毎日忙しいのに、余計な仕事なんてしたくないのが本音です。
それでも子どもを育てる中で、保護者会に関わらなければ、わからなかったこともあるのです。
先生方の工夫と努力、地域の方々の協力、子ども達の学校や保育園で過ごす様子・・・
誰かがひと手間加えてくれるからできていることがとても多い。
子どもは家庭だけで育つものではないと実感します。
だから自分も何かしらできることは協力したいと、これからも思います。
一生懸命やったことは、たとえ1円にもならなくても無駄にはなりません。
私の場合、今ブログを書けるのもこの経験が一役かっていると感じます。
え、何がつながっているの?と笑ってしまいますが、
- 見た人全員が納得するような記事などない
- 一生懸命考えて記事を書いても、ネガティブな意見をもらうことがある・・・と知っている
- 批判をもらっても内容を検討し、こちらが該当していないと思えばスルーするが賢明
- 自分の記事を必要としてくれる人の方を向く
つながっていると思いませんか?
こうして思っていることや経験したことを文章にし、どなたかのお役にたてるなんて本当にうれしいですよ。
保護者会会長をストレスなく乗り切る方法:まとめ
学校によって児童1人につき1回は役員をやる・・・という暗黙のルールがあるところも多いです。
そしてワンオペ育児、フルタイム勤務・ひとり親という理由で断りづらくなっている傾向です。
保護者会で悩むくらいならそんな会いらない!!とも思いますが、今現在存続しているなら、いかに楽しく最短時間で乗り切るかを考えた方が賢明です。
前年度と同じように活動する必要はないですし、副会長や他の役員に仕事を変わってもらいましょう。外注できるところはないかと探してみるのもよいですよ。
保護者会といえど、みんなをまとめるポストについた人ほど、やってみて良い経験だったと話してくれますし、実際私も代表をやらせてもらってよかったと心から思っています。
子どもが生まれると、どうしても子ども中心になるので、ママ友関係も心配するところですよね。
保護者会は友好関係が広がる良いチャンスになります。
同じ大変さを知っているからこそ、仲良くなれる場面も多いです。
意外と子ども達が巣立った後も付き合えるような、友達ができるかもしれません。
以上が、保護者会の役員になってしまっても無事に乗り切る私なりのコツです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。