ダニアレルギーの治療のため親子で舌下免疫療法をしている、卯野ハンナです。
舌下免疫療法は毎日治療薬を服用し、期間も3年~5年と長期戦です。子供が治療する場合は副作用を心配される保護者も多いと思います。
親子で取り組んでいるからこそ感じることは、服薬したことでの反応は人それぞれです。
息子と同じ日からダニアレルギー治療薬のミティキュアを服用していますが、子供に副作用がでたのは1度だけ、しかし私は半年経過しても口の中の不快感が続きました。
ですからこの記事の内容も1つの体験談としてみていただけたら嬉しいです。
本日は子供の治療の記録です。
この記事でお伝えする内容↓
- 子供がダニアレルギーの治療の必要性を感じたエピソード
- 舌下免疫療法をすることを決めた理由
- 子供の舌下免疫療法にかかる費用
- 1度だけ起きた副作用の内容
- 息子のダニアレルギー治療の効果
子供と舌下免疫療法はじめた理由
舌下免疫療法を始めた理由は、息子のアレルギー反応がちょっとくしゃみをするとか、鼻水が垂れる程度ではなかったからです。
私自身もダニやハウスダスト、猫のアレルギーがあります。症状としては掃除中にくしゃみや鼻水が止まらなくなるくらいです。しかし息子のアレルギー反応には驚きました。
子供は2人いますが、ダニアレルギーは下の子(男の子)です。上の子(女の子)にはアレルギーはありません。
ある日上の子と布団のカバーを交換している最中に隣にいた下の子が咳き込みだし、呼吸も荒くなりました。
なんとなく目の周りや頬も赤く、首には蕁麻疹が出ています。
その時の写真↓
その場から移動し少し水を飲ませ、20分後には落ち着いたのですが、夜間救急を受診しようか迷うくらいの咳き込み方でした。
以前から時折、猫がいる場所や埃っぽいところで湿疹がでたり、目が腫れたりすることがありましたが、いつも数分から数十分で治まっていました。
今回も治まりましたが、この発作のような症状が続いては大変です。この時に撮影した動画や写真をもって、耳鼻咽喉科を受診しました。
通年性ダニアレルギー性鼻炎と診断され、呼吸が荒い状態が続くようなら、救急病院の受診をした方がよかったとのことでした。
ここではじめて舌下免疫療法を知り、根本的な体質改善を目的にした治療で、少しずつアレルゲンに慣らしていく根気のいる方法であることも理解しました。
息子に比べれば軽い症状とはいえ、子供のころから私もダニアレルギーの為、一緒に取り組むことに決めました。
この時の子供の血液検査の結果↓
ヤケヒョウヒダニとハウスダストはクラス4、犬や猫にも反応しています。
反応の出方が私によく似ているので子供に対して申し訳なくなります。
私(40代女性)の血液検査の結果や、治療の記録は舌下免疫療法をやっています【患者体験談】治療開始~初回投与に書いています。
かかる費用(子供の場合)
子供の舌下免疫療法は「子ども医療費助成制度」の対象になり、自治体によって、無料~数百円で治療を受ける事が出来ます。
ちなみに大人の私は、3割負担で月々病院受診が700円ほどと、薬代で2100円~3000円くらいかかっています。
ミティキュアを28日分だけでしたら、2100円です。
「子ども医療費助成制度」も自治体によって対象の年齢が異なりますが、長くかかる治療のため、制度が利用できるのは大変ありがたいですね。
子供のミティキュア服薬で1度だけおきた副作用
服用から半年以上経過していますが、副作用がでたのは1度だけです。その1度も服薬後に運動してしまった時です。
服用方法
治療と言っても服薬だけで簡単です。
舌の下にミティキュアを置いて、1分間とどめた後、飲み込みます。唾液を吸収して1分後にはかけらが残る程度です。
味も甘くてお菓子のようで、飲みづらさはありません。
このあと5分間はうがいや飲食を控えます。
子供の薬の処方の履歴
- 治療を始める前(通年性アレルギー性鼻炎と診断):アレロックOD錠2.5
↓ - 治療開始、初回投与から1週間:ミティキュアダニ舌下錠3,300・アレロックOD錠2.5
↓ - 治療開始2週間目~:ミティキュアダニ舌下錠10,000・アレロックOD錠2.5
↓ - 治療開始3ヵ月目~現在(副作用なし):ミティキュアダニ舌下10,000のみ
治療前からアレロックを1日2回服用して、アレルギー症状を抑えていました。
治療が始まって副作用が認められないため3ヵ月目からはミティキュアのみ服用して、現在に至っています。
子供も大人も同じ治療薬を服用する
アレルギーを抑える薬は成人と小児では薬の量が違います。舌下免疫療法の治療薬「ミティキュア」は大人も子供も同じ薬を服用します。
子供への薬の処方は、年齢や体重で変わりますよね。それが普通だと私は思い込んでいたので、大人も子供も同じ量のミティキュアを服用すると聞いた時は驚きました。
これについては先生の説明がわかりやすくてあっさり納得(笑)
先生 「例えば、1万個のスギ花粉が部屋に充満している中に入ったとして、スギ花粉に反応する人と反応しない人がいるでしょ。同じ量でも子供は反応するけど、大人は反応しないってことではないですよね。大人でも子供でも副作用が出にくい量を研究して作られているので、同じ薬なんですよ」
たしかにミティキュアを服用して副作用がでているのは私です・・・(苦笑)
アレルギーを抑えこむ薬とは違うものだとよく理解しました。
1日のうちいつ服用する?
我が家は先生と相談して朝食後に服用しています。服薬から30分後くらいに徒歩で学校へ登校しています。
しかしこれは生活スタイルによって違うので、医師とよく話し合って決めます。
服薬の前後2時間は、激しい運動や入浴をさけます。日中は学校に行っていますし、夕食はお風呂のタイミングが難しいので、息子の場合は朝が一番無難です。
服薬後に走り回って口の中に違和感がでる
ミティキュアの服用になれ、前後2時間は激しい運動を控えなければならないところを、すっかり忘れて服用後に走り回り、口の中の違和感を報告してきました。
息子は初回投与から、副作用はありませんでした。
舌下免疫療法を始めて3ヵ月目くらいのことです。
平日は徒歩で登校していますが、休日はミティキュアを服用していることをすっかり忘れて、服薬後に走り回って遊んでいました。走り出してから30分後に「母さん・・・口の中がへん(変)」と言ってきました。
遊びをやめて大人しく座っていると治まりましたが、もっと治療をしている自覚を持たないといけませんね。
副作用は人それぞれとしか言いようがないです。私は半年以上口の中の腫れを感じて不快感がありました。
私の半年以上続いた副作用についてはミティキュア服用を始めて半年 費用・効果・副作用【舌下免疫療法】に書いています。
ミティキュアは甘いので、息子からしたら甘い薬が飲めてラッキーくらいに思っています。
治療を始めて半年以上経過し、舌下免疫療法の効果
私自身もダニアレルギーで、日頃から掃除には気を付けて生活しているせいか、効果の方は「確実によくなっている!!」という風には感じません。
思い返してみると、目が腫れたり、湿疹がでたりすることは減ったかな・・・とは思います。
今でも遊んで転げまわってソファーやじゅうたんに顔をこすりつけたりすると、咳き込みだしますが、「救急病院を受診しなければ!!」と思うほど辛そうにすることはないです。
先生に血液検査の結果でダニに反応する数値が変わるものなのかをたずねると、アレルゲンを服用するため必ずしも数値が下がるとはかぎらず、むしろ上がる人もいるそうです。
舌下免疫療法は体感的なものが一番変わってくるとおっしゃっていました。
これからも継続して観察します。
治療中であることを小学校へ報告する?しない?
私は学校と保護者は子供を育てる上で協力関係だと思っています。情報の共有と思って報告しました。
食物アレルギーに関しては学校側でも大変慎重に聞き取りしてくれ、除去食や代替食を用意してくれます。
息子は食物ではアレルギー反応はありませんし、今までの保育園や学校での生活で具合が悪くなったことはないので、わざわざ報告するのもどうかと思いました。
しかし万が一発作のような症状が起きたら、報告しなかったことを後悔するので情報共有は大切です。
担任の先生には
- 血液検査の結果
- アレルギー症状が起きたときの症状
- 舌下免疫療法がどういうものでかと、現在の治療内容
- 服薬前後2時間は激しい運動を控えていること
などを話しました。
耳鼻咽頭科でもらったパンフレットがわかりやすく書かれており、一緒に持っていきました。
日中のほとんどの時間を学校で過ごしますし、担任の先生も舌下免疫療法のことは聞きなれないようで、よく話を聞いてくれてよかったです。
追記)舌下免疫療法を始めてから2年半が経過
2021年9月現在の状況を追記します。
ダニアレルギーですからダニが増える時期(5月から8月くらい)の反応は注意ぶかく観察しています。
今年も秋口になり、目が赤くなったり、首に蕁麻疹がでたりしたのは2回くらいありました。
しかしダニが原因ではなく猫に反応したのかもしれません。
鼻水はたまにかむ程度です。
舌下免疫療法の治療薬「ミティキュア」の副反応も上記でおきた1回以降はありません。
一緒の時期に始めた私はいまだに日によって口の中がピリピリします。
このように私はたまに副反応がでてわずらわしく感じますが、息子は副反応もありません。
服薬と、月に1回の病院受診など多少手間はかかりますが、費用の面でも体への負担も少なく、舌下免疫療法を始めてみてよかったと思っています。
まだ長い治療期間がありますので、今後も様子を追記していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
私(40代女性)の舌下免疫療法の記録↓